株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、お魚(さかな)さんは、わたしたちの声(こえ)が きこえているの?
すずちゃんは、プールであそんでいて、水のなかで 外(そと)の音(おと)が きこえにくいとかんじたことはなかった? おともだちの声(こえ)がモゴモゴと、こもったように聞(きこ)えただろう。だけど、魚(さかな)はちがうんだ。魚(さかな)たちは、水のなかでも とても よく音(おと)が聞(きこ)えているんだ。
はかせ、お魚(さかな)さんは、どうしてよく聞(き)こえるの?
魚(さかな)には、わたしたちの耳(みみ)にあたる「内耳(ないじ)」のほかにも、体(からだ)の両側(りょうがわ)の前(まえ)から後(うし)ろまで点線(てんせん)のように見(み)える「側線(そくせん)」というものがあるんだ。この側線(そくせん)は、音(おと)や水の流(なが)れを とてもよくかんじるんだ。水(みず)をつたわってくる音(おと)や水(みず)の流(なが)れのへんかも びんかんにかんじることができるんだよ。
お魚(さかな)さんは、耳(みみ)だけでなく、 「側線(そくせん)」でも音(おと)をきいているんだね。
そうなんだ。魚(さかな)を研究(けんきゅう)している人によると、魚(さかな)たちは、高(たか)い音(おと)については、人間(にんげん)より聞(きこ)えにくく、低(ひく)い音(おと)については、人間(にんげん)より 聞(きこ)えているんだ。空気中(くうきちゅう)の音(おと)や人の声(こえ)は、水のなかでは、音(おと)の強(つよ)さが 1000ぶんの1より小さくなるんだ。でも、魚(さかな)は、側線(そくせん)や内耳(ないじ)で、小さくなった外(そと)の音(おと)も、ちゃんと聞(きこ)えるような体(からだ)のしくみをもっているんだ。