株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、春(はる)にかえってくるツバメたちは、遠(とお)い南(みなみ)の国(くに)から、どうして もどってこれるの?
くらのすけ君(くん)、ツバメのように遠(とお)い国(くに)から子育(こそだ)てのために日本(にほん)にやってきて、また、もとの国(くに)もどっていくことを 「渡(わた)り」というんだ。この渡(わた)りをする鳥(とり)たちのことを 「渡り鳥(わたりどり)」というんだよ。ツバメは、1年(ねん)のあいだに、南(みなみ)の国(くに)と日本(にほん)で せいかつの場所(ばしょ)をかえていきている「渡り鳥(わたりどり)」なんだ。ツバメは、このような「渡(わた)り」をする能力(のうりょく)をもっているから もどってこれるんだ。
ツバメは、地図(ちず)をもたないのに、どうして日本(にほん)がわかるの?
くらのすけ君(くん)、ツバメは、数千(すうせん)キロも はなれた遠(とお)い南(みなみ)の国(くに)から はるばる飛(と)んでくるために なにか役立(やくだ)つ よい方法(ほうほう)を きっともっているよね。その方法(ほうほう)が なんなのか、ムクドリなどをつかった実験(じっけん)によって、少(すこ)しずつ わかってきたんだ。それらの実験(じっけん)によると、昼間(ひるま)に渡(わた)りをする鳥(とり)たちは、太陽(たいよう)の位置(いち)を目印(めじるし)にして、飛(と)んでゆく方向(ほうこう)を決(き)めているようなんだ。ツバメも同(おな)じように太陽(たいよう)を目印(めじるし)にして、フィリピン⇒台湾(たいわん)⇒沖縄(おきなわ)⇒鹿児島(かごしま)を飛(と)んでいるんだ。ツバメは、それからさらに、日本(にほん)のあちこちへと飛(と)んでいき、遠(とお)くでは北海道(ほっかいどう)まで飛(と)んでいくものもいるんだ。
はかせ、ツバメは、自分(じぶん)の巣(す)の場所(ばしょ)を どのようにさがしているの?
ツバメが 自分(じぶん)の巣(す)のある町(まち)に どのようにもどるのかの調査(ちょうさ)をしている人たちがいるんだ。その人たちによると、ツバメは海岸(かいがん)の形(かたち)や山の形(かたち)、また川のようすなどをおぼえているんだ。ツバメは、できるだけ低(ひく)く飛(と)び、目印(めじるし)となるものを見(み)つけながら 飛(と)んでいくんだ。ツバメは、自分(じぶん)の巣(す)のある町(まち)につくと、見(み)おぼえのある地形(ちけい)やたてものなどから 去年(きょねん)の自分(じぶん)の巣(す)のある家(いえ)を見(み)つけるんだよ。ツバメは、南(みなみ)の国(くに)から くらのすけ君(くん)たちのすむ町(まち)まで何千(なんぜん)キロも 飛(と)んでくる すごい鳥(とり)なんだね。