株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
朝(あさ) スズメの チュンチュンという鳴(な)き声(こえ)で、目(め)がさめるんだよ。はかせ、スズメは、いつ起(お)きているの?
スズメを調査(ちょうさ)している人たちによると、スズメが起(お)きて鳴(な)きはじめる時間(じかん)は、日出(ひので)の前(まえ)の15分(ふん)ごろが いちばん多(おお)くて、日出(ひので)のあとで鳴(な)きはじめるスズメは ほとんどいなかったんだ。
はかせ、スズメの鳴(な)き声(こえ)は いつも「チュン チュン」なの?
スズメの鳴(な)きかたには、「チュン チュン」のほかにも いろいろあるんだ。たとえば、「ジュク ジュク ジュク」と はげしく鳴(な)くこともあるんだ。これは、仲間(なかま)に危険(きけん)をしらせたり、ほかのスズメと「なわばり」を あらそうときにつかうんだよ。くらのすけ君(くん)、こんど、スズメの鳴(な)き声(こえ)を よく聞(き)いてごらん。スズメの鳴(な)き方(かた)にも いろいろあることがわかるよ。ところで くらのすけ君(くん)、私(わたし)たちは スズメの鳴(な)きかたを 「チュン チュン」と言(い)うよね。この言(い)いかたは、むかしの人たちとは ちがっているんだ。むかしの人たちは、「チュン チュン」とは言(い)わなくて、「シウシウ」とか「チーチー」と言(い)ってたんだ。昔(むかし)の人には、スズメの鳴(な)き声(こえ)も、ずいぶん、ちがって聞(き)こえていたんだね。
はかせ、スズメは、どんな生活(せいかつ)をしているの?
スズメは、人をいちばんこわがる鳥(とり)だといわれているんだ。そんなスズメが、人の近(ちか)くで生活(せいかつ)するのは、人の近(ちか)くにはエサが多(おお)いことと、スズメの敵(てき)も人をこわがって近(ちか)づかないので、安全(あんぜん)に子育(こそだ)てができるなどの理由(りゆう)なんだ。スズメの一生(いっしょう)は、へいきんして 1年3ヶ月(いちねん さんかげつ)くらいなんだ。ただ、人に飼(か)われていたスズメでは 10年(ねん)も生(い)きていたという記録(きろく)もあるんだ。スズメは、巣(す)を、人の家(いえ)やその近(ちか)くにつくることが多(おお)いんだ。また、スズメのたべものは、いろいろなものをたべる「雑食性(ざっしょくせい)」で、たとえば、草(くさ)のタネやこん虫(ちゅう)、花(はな)のみつ などだね。都会(とかい)にすむスズメは、パンくずやおかしのくず、生(なま)ごみなども たべているんだ。くらのすけ君(くん)は、田(た)んぼで スズメたちが群(むれ)ているのを見(み)たことがあるだろう。スズメたちは、秋(あき)になると みんなで集(あつ)まっていることが多(おお)くなって、夜(よる)は、竹(たけ)やぶや草原(くさはら)などに集(あつ)まってねるんだ。