さくらちゃん、花には花びらがあって、そのなかに「おしべ」と「めしべ」があるよね。このように、一つの花のなかに　｢おしべ｣と｢めしべ｣の両方（りょうほう）があるものを｢両性花（りょうせいか）」というんだ。「両性（りょうせい）」とは、メスとオスの2つがあるということだよ。

さくらちゃん、そうなんだ。植物（しょくぶつ）にも、さまざまなものがあるんだ。たとえば、｢おしべ」だけの花や「めしべ」だけの花があって、それらは　それぞれ、「雄花（おばな）」、「雌花（めばな）」とよばれているんだ。これは、どちらか一つしかないということで、「単性花（たんせいか）」というんだ。さくらちゃん、まだ　他（ほか）にもあるんだ。

さくらちゃん、｢雄花（おばな）｣と「雌花（めばな）」が、一つの木や一つの草にいっしょに咲（さ）く植物（しょくぶつ）のことを「雌雄異花（しゆういか）」と言（い）うんだ。また、一つの木や草に　「雄花（おばな）」だけか、あるいは「雌花（めばな）」だけしかない植物（しょくぶつ）のことを「雌雄異株（しゆういしゅ）」と言（い）うんだ。これは、オスとメスが別々（べつべつ）の植物（しょくぶつ）なんだ。これは、動物（どうぶつ）と同（おなじ）じだね。植物（しょくぶつ）にもオスとメスがあるということだね。ちょっとむつかしくなったけど、さくらちゃんへの答（こた）えは、「一部（いちぶ）の植物（しょくぶつ）には　オスとメスがある」だよ。

木のなかまには、イチョウ、モクセイ、クワ、ヤナギなどがあるよ。草のなかまには、アサ、ホウレンソウなどだね。

同（おな）じ花のなかの「おしべ」と「めしべ」だけで　「花ふん」をもらいつづけていると、子どもたちが弱（よわ）くなって、自然（しぜん）の変化（へんか）や病気（びょうき）などで絶滅（ぜつめつ）することが多（おお）くなる、と言（い）われているんだ。そのために、ほかからの強（つよ）い「花ふん」をもらって、より強（つよ）い子どもたちをつくるためだと　言（い）われているんだ。

さくらちゃん、そうなんだ。たとえば、イチョウの木では、実（み）であるギンナンは、メスの木にだけできるんだ。ただ、メスの木の近（ちか）くには、オスの木がひつようなんだ。オスの木から花ふんをもらわないと　いけないからね。