株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、しょくぶつも、「びょうき」になるの?
さくらちゃん、もちろん、しょくぶつたちも「びょうき」になるよ。しょくぶつのびょうきの「げんいん」には、いろいろあるんだけど、ヒトやどうぶつの「びょうき」に、よくにているんだ。
どんな「げんいん」で、びょうきになるの?
さくらちゃん、それでは、しょくぶつのびょうきの「げんいん」について、お話(はなし)しようね。■一つめは、ウイルスやウイルスのようなウイロイド、細菌(さいきん)など、とても小(ちい)さないきものの「微生物(びせいぶつ)」によってひきおこされる「びょうき」だ。■2つめは、自然(しぜん)のなかで、しょくぶつたちに「ひつようなもの」、たとえば、光(ひかり)や水(みず)、栄養(えいよう)などが少(すく)ないためにおきる「びょうき」だ。■3つめは、土(つち)や空気(くうき)などのなかに、しょくぶつにとって「毒(どく)」となるものが入(はい)っていて、おきる「びょうき」だ。■4つめは、土(つち)の「性質(せいしつ)」が、そのしょくぶつに、あわないためにおきる「びょうき」、などだよ。
はかせ、しょくぶつたちは、どんな「びょうき」になるの?
それでは、小(ちい)さな「微生物(びせいぶつ)」でおきる「びょうき」からお話(はなし)しよう。たとえば、ウイルスがげんいんおきる「モザイク病(びょう)」というのがあって、このびょうきになると、黄色(きいろ)いチューリップの花(はな)に、赤(あか)いすじがでるんだ。また、サクラの木(き)のびょうきにも、カビがげんいんでおきる「てんぐ巣病(すびょう)」というのがあるんだ。このびょうきにかかると、びょうきにかかった部分(ぶぶん)に、小(ちい)さな枝(えだ)が集(あつ)まって生(は)えるんだよ。そして、それがひどくなると、枯(か)れてしまうんだ。もうひとつは、赤(あか)ちゃんの手(て)のようなモミジの葉(は)も、カビによって、しろい「うどん粉(こ)」をふりかけたような「うどんこ病(びょう)」になるんだ。さくらちゃん、これらは、しょくぶつたちの「びょうき」のほんの一部(いちぶ)なんだよ。
ほかにも、しょくぶつたちの「びょうき」があるの?
さくらちゃん、カミキリムシというこん虫(ちゅう)がいるよね。その幼虫(ようちゅう)がげんいんで、かかる「びょうき」もあるんだ。それは、その幼虫(ようちゅう)が、マツの木(き)のなかを食(た)べて穴(あな)をあけるんだ。そのために木(き)のなかを水(みず)がながれなくなって、枯(か)れるんだ。このびょうきは、「松枯れ病(まつがれびょう)」というんだ。
はかせ、ヒトがげんいんでおきる「びょうき」もあるの?
わたしたちがげんいんでおきる「びょうき」もあるんだ。たとえば、春(はる)になると、サクラの花(はな)がさくよね。そのサクラを見(み)にたくさんのヒトが、サクラの木(き)のまわりにあつまってくるよね。その人(ひと)たちが、木(き)のまわりにひろがるサクラの木(き)の根(ね)っこを、ふみつけると、まわりの土(つち)が固(かた)くなってしまい、水(みず)をすいあげる根(ね)っこが弱(よわ)ってしまうんだ。そうすると、木(き)は弱(よわ)ってきて、やがて枯(か)れてしまうんだ。これも、しょくぶつたちにとっては、「びょうき」の一つなんだよ。
はかせ、しょくぶつにもいろいろな「びょうき」があるんですね。もっと「びょうき」のことを勉強(べんきょう)して、「しょくぶつたち」たちを、びょうきからまもってあげたいな。