株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、葉(は)っぱは、どうして緑色(みどりいろ)をしているの?
さくらちゃん、葉(は)っぱは、小(ちい)さな「細胞(さいぼう)」というものが、たくさん集(あつ)まってできているんだよ。顕微鏡(けんびきょう)で、その細胞(さいぼう)をみてみると、その一つ一つに緑色(みどりいろ)の粒(つぶ)のようなものが、いっぱい見えるんだ。これを、「葉緑体(ようりょくたい)」というんだ。その葉緑体(ようりょくたい)の中(なか)には、光合成(こうごうせい)という「しょくぶつ」にとってたいせつなはたらきをする「葉緑素(ようりょくそ)」というものが入(は)っているんだ。この葉緑素(ようりょくそ)が「緑色(みどりいろ)」をしているんだ。そのために、葉(は)っぱは、緑色(みどりいろ)なんだよ。
はかせ、その「葉緑体(ようりょくたい)」って、どんなものなの?
「葉緑体(ようりょくたい)」は、植物(しょくぶつ)の細胞(さいぼう)のなかで、ある役目(やくめ)をもつ器官(きかん)の一つなんだ。その葉緑体(ようりょくたい)は、そのなかに「葉緑素(ようりょくそ)」がたくさんあって、太陽(たいよう)の光(ひかり)をうけとりながら、そこで「光合成(こうごうせい)」という「しょくぶつ」だけにしかない活動(かつどう)をおこなっているんだ。「葉緑体(ようりょくたい)」の形(かたち)は、レンズのような形(かたち)をしていて、一つの細胞(さいぼう)の中(なか)にたくさんあるんだ。
「光合成(こうごうせい)」ってなんですか?
さくらちゃん、植物(しょくぶつ)は、葉緑体(ようりょくたい)で、根(ね)っこから吸(す)いあげた水(みず)と、葉(は)っぱの裏(うら)の気孔(きこう)という小(ちい)さな穴(あな)からとりいれた二酸化炭素(にさんかたんそ)というガスに、太陽(たいよう)の光(ひかり)のエネルギーをつかって、デンプンなどの栄養(えいよう)を作(つく)るんだ。そして、その時(とき)にできる酸素(さんそ)というガスを気孔(きこう)から出(だ)しているんだ。このことを、「光合成(こうごうせい)」というんだよ。
はかせ、光合成(こうごうせい)をするためには、光(ひかり)が必要(ひつよう)なんですか?
そうなんだ。「光合成(こうごうせい)」をするには、葉(は)っぱに太陽(たいよう)の光(ひかり)があたる必要(ひつよう)があるんだ。ところで、さくらちゃんは、光(ひかり)と色(いろ)の関係(かんけい)は、わかるかな。太陽(たいよう)の光(ひかり)は、色(いろ)がなくて透明(とうめい)にみえているけど、じつは、紫(むらさき)、青(あお)、緑(みどり)、黄色(きいろ)、だいだい色(いろ)、赤(あか)など、いろいろな色(いろ)の光(ひかり)があるんだ。その光(ひかり)が、葉(は)っぱにあたると、緑色(みどりいろ)の光(ひかり)だけが反射(はんしゃ)され、ほかの色(いろ)の光(ひかり)は、葉(は)っぱに吸収(きゅうしゅう)されてしまうんだ。そのために、私たちの目(め)は、反射(はんしゃ)してきた緑色(みどりいろ)の光(ひかり)だけをみて、葉(は)っぱが緑色(みどりいろ)にみえるんだ。