株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、オタマジャクシは、どうして水の中で生きられるの?
タイぞう君(くん)、カエルの子どもは「オタマジャクシ」とよばれているけど、どうしてしてか知(し)ってるかい?それは、オタマジャクシを上から見ると、お母(かあ)さんたちが 味噌汁(みそしる)をよそうのに使(つか)っている「お玉杓子(おたまじゃくし)」の形(かたち)に よくにているからなんだ。このオタマジャクシは、水の中を泳(およ)ぎながら生活(せいかつ)しているだろう。そのために、水の中の酸素(さんそ)を取(と)りこむための「えら」という器官(きかん)で呼吸(こきゅう)をしているんだ。
はかせ、それでは、オタマジャクシの親(おや)のカエルは、どうして土の上で生きられるの?
オタマジャクシは、成長(せいちょう)すると尾(お)がなくなり、足(あし)が出てきて私(わたし)たちと同(おな)じ「肺(はい)」で呼吸(こきゅう)をする子ガエルとなるんだ。これを「変態(へんたい)」と言(い)うんだよ。親(おや)のカエルは、「肺(はい)」のほかにも、「皮ふ(ひふ)」でも呼吸(こきゅう)をしているんだ。カエルは、呼吸(こきゅう)の多(おお)くを「皮ふ(ひふ)」を使(つか)っているから、「皮ふ(ひふ)」が しめっていないと生きていけないんだ。また、「肺(はい)」での呼吸(こきゅう)は、口をふくらませて入(はい)ってきた空気(くうき)を肺(はい)に送(おく)っているんだけど、そのやりかたは、空気(くうき)を「飲(の)みこむ」と言(い)ったほうが わかりやすいかな。ちょっとむつかしいけど、これはね、空気(くうき)の入(はい)る袋(ふくろ)である「気嚢(きほう)」や胸(むね)をふくらませる「横隔膜(おうかくまく)」といったヒトのような体(からだ)のしくみがない ためなんだ。
はかせ、カエルは、「皮ふ(ひふ)」でも息(いき)をしているの?
タイぞう君(くん)、そうなんだよ。カエルは、肺(はい)でも息(いき)をしているけど、寒(さむ)くなると土の中にもぐって、「冬みん(とうみん)」をするだろう、そのときには、土の中には空気(くうき)がないから 肺(はい)を使(つか)わないで 皮膚(ひふ)で息(いき)をしているんだ。
はかせ、カエルは、呼吸(こきゅう)のやり方(かた)が いろいろなんですね?
そうだね。カエルは、魚(さかな)のような水の中での生活(せいかつ)から、地上(ちじょう)に出てきて 生活(せいかつ)をするようになった「両生類(りょうせいるい)」なんだ。カエルを見ていると 生きものたちの進化(しんか)のようすが よくわかるね。