株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、飛(と)ぶと見えなくなるチョウがいるの?
それは、ガラスのようにすきとおったハネをもっている「トンボマダラチョウ」のことだよ。このチョウは、中央(ちゅうおう)アメリカのコスタリカなどの国(くに)にいるんだ。このトンボマダラチョウは、止(と)まっているときも見えにくいが、飛(と)んでいるときは、もっと見えにくくなるんだ。このチョウは、トンボのようなハネをもっているので、チョウなのに「トンボ・・・」の名前(なまえ)がついたんだね。コスタリカという国(くに)だけでも、このチョウの仲間(なかま)は70種(しゅ)ほどいるんだ。
なぜ見えないハネが、必要(ひつよう)なの?
このチョウは、ふだんは、林(はやし)などのうす暗(ぐら)いところにいるんだが、花(はな)の蜜(みつ)をもとめて明(あか)るいところや、遠(とお)くまで飛(と)んでいくこともあるんだ。そんなときには、見(み)えなくなる透明(とうめい)なハネは、どんなところでも周(まわ)りにとけこめるので、敵(てき)にも見つかりにくくなるよね。
この見えにくいハネは、どうなっているの?
このトンボマダラチョウのハネには、ふつうのチョウがもっている鱗粉(りんぷん)がないんだ。でんしろう君のしっている日本(にほん)にいるモンシロチョウも、鱗粉(りんぷん)がとれると、ハネは、すこしだけど“すけて”見えるよ。
ぼくも、きれいなトンボマダラチョウ、いちど見てみたいな。
このトンボマダラチョウは、飛(と)ぶときにハネがキラキラと鏡(かがみ)のようになるんだ。だから、コスタリカでは、このチョウのことを「小さな鏡(かがみ)」とよんでいるんだ。