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5月10日の千年の森便り
上の池で、カワセミが魚を捕獲! しかし、その場で魚を食べずに、すぐ巣の中に戻ってしまいました。なんででしょうか? 実は、4~5月はカワセミたちにとって子育ての時期なのです。 カワセミたちは、餌を巣の中にいるヒナたちにせっせと分け与えて、必死に育てています。 今年もかわいい子どもたちの姿がみられるといいですね。
千年の森の入り口付近で咲き誇る、こちらはテイカカズラ。 淡い黄色の小ぶりな花をつける、つる性の低木です。 この「テイカカズラ」という名前は、かの藤原定家が式子内親王を愛し、死後も彼女を忘れられず、かずら(つる草のこと)になって彼女の墓にからみついたという伝説に由来するそうです。
マユミの花を観察していると、蟻たちが甘い蜜を吸いにやってきました! 蟻たちは草花の蜜をお腹にためて巣に持ち帰り、他の蟻に分け与えるそう。 仲間のために蜜を集めるなんて、蟻は働きものですね。
白と黄色のコントラストが純真で可憐な印象を与えている、こちらはウツギ。 ウツギは、山間部や森林、河川敷などさまざまな場所で見られ、日本の原風景の一部として愛されています。
紫色の柔らかい花弁が印象的なシランが見ごろを迎え、森のあちこちで咲き誇っています。 その美しさはさることながら、古くから漢方として血や痛み止め、慢性胃炎にも用いられ、人々の生活を支えてきたそうです。
白い束状の花を咲かせたのは、ガマズミ。 秋ごろに実る赤い果実は果実酒にも用いられ、人々に親しまれています。 果実には少し酸っぱさがあることから、ガマズミの「ズミ」には酸っぱい実という意味があるそうです。
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