株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、テレビでミツバチがいなくなり、農家(のうか)が、こまっていると言(い)っていたよ。
そうなんだ。たくさんのミツバチが、こつぜんといなくなるできごとが、世界(せかい)のあちこちでおきているんだ。これは、日本(にほん)でも、おきているんだよ。
はかせ、ミツバチがいなくなると、どうしてこまるの?
農家(のうか)では、野菜(やさい)や果物(くだもの)をつくるのにミツバチをつかって、受粉(じゅふん)をさせているんだ。受粉(じゅふん)というのは、花(はな)のメシベにオシベの花粉(かふん)をつけることだよ。この受粉(じゅふん)をしないと、野菜(やさい)や果物(くだもの)は、実(み)ができないんだ。農家(のうか)は、この受粉(じゅふん)をミツバチたちにおねがいしているんだね。ミツバチがいなくなると、野菜(やさい)や果物(くだもの)ができなくなるから、農家(のうか)は、とてもこまるんだ。
ミツバチは、どうしていなくなったの?
ミツバチがいなくなった原因(げんいん)は、まだ、はっきりとはしていないんだ。これまで、ウイルスやダニなどが原因(げんいん)ではないかと言(い)われてきたんだが、最近(さいきん)では、農薬(のうやく)のひとつの「ネオニコチノイド」というものが、原因(げんいん)ではないかと、言(い)われはじめているんだ。
その「ネオニコチノイド」って、どんなものなの?
この「ネオニコチノイド」という農薬(のうやく)は、害虫(がいちゅう)には、とてもよくきくんだ。日本(にほん)でも、お米(こめ)づくりには、なくてはならないものとなっているんだよ。害虫(がいちゅう)によくきく「ネオニコチノイド」は、ミツバチにも影響(えいきょう)があるかもしれないんだ。ミツバチたちは、田(た)んぼの水(みず)を、巣(す)へともちかえって、仲間(なかま)たちにあげているからね。でんしろう君、これから、この「ネオニコチノイド」とミツバチがいなくなる原因(げんいん)との関係(かんけい)が、研究(けんきゅう)されていくことになるんだ。一日(いちにち)もはやく、ミツバチがいなくなる原因(げんいん)がわかるといいね。