株式会社フジクラ
私たちの街に甦れ生態系
はかせ、ヒトは、「やさい」や「くだもの」を食(た)べないと、生きていけないって、ほんとうですか?
タイぞう君(くん)、そうなんだ。ニンジンやキャベツなどの“やさい”、また、イチゴやミカンなどの“くだもの”のなかには、「ビタミンC(しー)」というヒトの身体(からだ)にひつような栄養(えいよう)があるんだ。この「ビタミンC(しー)」が足りなくなると、ヒトは、血(ち)がながれる血管(けっかん)などが、こわれやすくなる病気(びょうき)になるんだ。その病気(びょうき)がひどくなると、死(し)んでしまうんだよ。むかしは、船(ふね)にのってながい旅(たび)をする船乗(ふなの)りたちが、この病気(びょうき)でたくさん死(し)んだんだ。
はかせ、「ビタミン」って、なに?
ヒトは、いろいろなものを食(た)べるよね。ヒトは、食(た)べることによって、身体(からだ)をつくったり、身体(からだ)をうごかすためのエネルギーが、作(つく)られているんだ。ただ、ビタミンC(しー)などの「ビタミン」は、身体(からだ)をつくる材料(ざいりょう)や身体(からだ)を動(うご)かすエネルギーをつくったりするものではないんだ。「ビタミン」は、身体(からだ)のいろいろなところが、ちゃんと役目(やくめ)をはたせるように、助(たす)けてくれる、たいせつなものなんだよ。わたしたちヒトは、この「ビタミン」がないと、身体(からだ)を健康(けんこう)にすることができないんだ。
どうして「ビタミンC(しー)」が、ひつようなの?
ヒトの体(からだ)は、いろいろな「タンパク質(しつ)」でできているんだ。このタンパク質(ひつ)のうちのはんぶんは、「コラーゲン」といわれるタンパク質(しつ)なんだよ。このコラーゲンは、ひふ、血管(けっかん)、骨(ほね)などを作(つく)っている大切(たいせつ)なもので、血管(けっかん)や皮膚(ひふ)をやわらかく、また骨(ほね)を強(つよ)くする大切(たいせつ)なものだよ。このコラーゲンをつくるのに「ビタミンC(しー)」が、ぜったいに必要(ひつよう)なんだ。
「ビタミンC(しー)」ってたいせつなんですね。はかせ、動物(どうぶつ)はみんな、ビタミンC(しー)がひつようなの?
タイぞう君(くん)、そうではないんだ。多(おお)くの動物(どうぶつ)たちは、「ビタミンC(しー)」を、じぶんたちの身体(からだ)の中で作(つく)ることができるんだ。「ビタミンC(しー)」をとり入れないといけないのは、わたしたちヒトとサルだけなんだ。ヒトとサルは、「ビタミンC(しー)」を身体(からだ)の中で作(つく)ることができないからね。そのために、“やさい”や“くだもの”を食(た)べて、「ビタミンC(しー)」を、体(からだ)の中にとり入れないといけないんだよ。
はかせ、「ビタミンC(しー)」をとるには、どんなものをたべればいいの?
「ビタミンC(しー)」は、「やさい」では、ピーマン、キャベツ、ブロッコリーなど、「くだもの」では、イチゴやミカン、カキ、メロンなどに多(おお)いんだよ。だけど、タイぞう君(くん)、「ビタミンC(しー)」を、とるひつようがあるからといって、おなじものを一度(いちど)にたくさんは、食(た)べられないよね。「やさい」や「くだもの」を いろいろ種類(しゅるい)で食(た)べると、むりなく食(たべ)られるよ。